:七夕の願い


【 まえがき・設定 】:
<まえがき>
次世代web企画、小説に投稿します。ホウエンの次世代で、七夕のお話です。

<設定>
・カイヤナイト(カイ)
ルビーとサファイアの子どもで、13歳の少女。
黒い髪に藍色の瞳(め)をしている。
3月21日生まれで、コーディネーター。美しいものが好き。
実は好きな子が…?

・アメジスト(ジスト)
エメラルドの子どもで、12歳の少年。
金髪は父譲りだが、紫色の瞳をしている。
7月7日生まれのトレーナー。だが父曰く、母譲りのバトルセンス…らしい。
 話の中にほかに登場するかもしれませんが、あとがきで説明すると思います。



「今年も晴れてよかった!」
 カイヤナイトことカイは、星達がキラキラと輝き出すのを見て、喜んだ。
 「そうだね。…あ、いたいた。」
 カイの父親、ルビーがとある家の前にいる2人の人影を見つけ、手を振った。
 「早く行こっ!」
 カイはルビーの返事を聞かず、そこへ走った。
 「お、カイじゃないか。」
 「こんばんは、エメラルドさん!」
 カイは元気よく、白衣姿の男性、エメラルドに挨拶をした。
 「あれ?カイ?こんばんは〜。」
 「ジェードちゃん、こんばんは。誕生日おめでとっ!!」
 「ありがと。」
 浴衣姿の少女、ジェードは少し恥ずかしそうに礼を言う。
 その時、「おーい!」と近くで声がした。
 「こっちったい!笹のとこにいるとよ!」
 家の裏にある庭に行くと、浴衣姿の女性と2人の少年がいた。サファイアとスピネル、アメジストことジストだ。
 「大きいなぁ。…ジスト君、願い事書いた?」
 短冊を掛けようとした彼に、カイは聞いた。
 「…母さんに、会いたい。僕、一度も会った事ないから」
 「そっか…。叶うよ!」
 「…ありがとう。優しいね、カイは。」
 その言葉に、カイは顔を赤くした。
 「そ、そんなことないよ。…あ、ジスト君…お誕生日おめでとう。」
 「ありがとう。」
 
 あの時見たジストの笑顔をカイは忘れられず、寝付けなかった。家族でエメラルドの家に泊まることになり、今は子どもと大人に部屋を別かれている。他3人は寝ているが、大人3人はまだ起きているようだ。…誰だろう、自分達の部屋に誰かが向かっている。カイは慌てて寝たフリをした。
 「お誕生日、おめでとう。」
 落ち着いたトーンでジェードとジストに囁く女性。カイはあの女性が2人の母親だと思った。
 「(明日、ジスト君に言おう…。)」
 きっと、喜んでくれるだろう…。そう思い、カイは深い眠りについた。
 
 
 
【 あとがき 】:
 まず、あと2人の紹介を…。あまり登場してませんが。
ジェード
ジストの双子の姉。金髪で翠の瞳。カイと同じくコーディネーター。
スピネル
14歳の少年でカイの兄。茶髪で紅い瞳で訛りがある。7月10日生まれの元気なトレーナー。
 さて、双子の母親は…?6章に出てますよ。
 ぐだぐだな長文で、失礼いたしました。でも、楽しかったです。

<おまけ>
 次の日の朝。
カイ「お母さんに会ってどうしたいの?」
ジス「色々話したい。あとバトルもしたいし…それと、」
スピ「それと、何?」
ジス「父さんと僕、どっちをより愛してるか聞きたい。」
ジェ「アタシも〜。」
エメ「何言ってんだ、俺に決ってる!」
ルビ「大人げないよ、エメラルド」
サファ「本人に聞けばよかのに…」
 その頃、その人物は某タワーでくしゃみをしたそうだ。

 本当に、失礼いたしました!図鑑所有者同士のCPではないのですが、よろしかったのやら…。