「うぅ…どうしよう…」
こんにちは。わたしスピカっていいます。
お父さんの“こうはい”という人にホウエン地方にごしょうたいされた、わたしたちかぞくなのですが…
「…まよっちゃった」
〈小さな出会い〉
ことの始まりは30分前、わたしはこうはいさんのおうちにいた――
「お外であそんできてもいいかな?」
カントー地方から一歩も出たことがないわたしは見なれないふうけいにきょうみしんしんだった。
「いいよ。でも、あんまり遠くに行かないでね」
「はーい!」
お母さんにきょかをもらい、ボールであそんでいたら、
「ワン、ワン!」
知らないポケモンがボールをとっていき、森の中へいってしまいました。
「あ、まって〜!」
おいかけてもおいつかなくてあきらめた時、まよったことにきづきました。
(どうしよう…お母さんたちしんぱいしてるかも…)
こころぼそくなってなきだしそうになった時、
「……で、…し…よ?」
「え?」
声がしたけど、辺りを見回してもだれもいなかった。
「気のせぃ…」
「だーかーら!こげなところでなにしとるとよ!」
「きゃ!!」
目の前になにかがヒョコと出てきて思わずしりもちをついてしまった。
「いったた…」
「あっ…!」
バサバサと音がし、イテ!と声がしたあと、
「すまんち!だいじょうぶと?」
と手を出された。
「あ、うん…だいじょうぶ…」
「キミはどっから来たと?」
「トキワだよ」
「トキワってカントーの!?」
そんなにおどろくことなのかな…?
「…もうここをまっすぐ行けばトウカにつくとよ」
「ほんとう!?」
あっという間だったなぁ…。
「ありがとう、あんないしてくれて!」
「よかよか!こんなのお安いご用ったい!」
「じゃあわたしいくね…」
「あ、ちょっと待って!」
その男の子にガシッと手をつかまれた。
「えっと…なに?」
「名前…教えてほしいとよ?」
「なまえ?」
「そう、キミの名前…」
「あぁ!わたしスピカっていうの。あなたは?」
「オレはタクト!スピカか…かわいか名前ったいね!」
「え…?」
そのときなにかがはじけた気がした。
それがなにかはこのときはわからなかったけど、
「また…会えたらいいな…」
とこっそりつぶやいた。
〈あとがき〉
長い!の一言につきますね。
なんかもうすいません!
読んでくれた方は本当にありがとうございます。
ちなみにスピカはアークの2歳年下です。