:シナバーとアイオライト


【 まえがき・設定 】

長くなる・・・というか私が書くと必ず長くなる←
今回、小説初ですが未熟ならがもやらせていただきます*
今回は、お初のくせに生意気なレイエ子弟シナバー視点でまいります。

*設定*(登場人物二人)

レイエ子弟:シナバー(♂) (10歳)

レッドとイエローの子供。
しかめっ面がデフォなエセクールボーイ。
上に姉がいるためシスコン。
次世代の中で「ツー・不死身の異名を持つ男」。
妙にタフ。力強い。
アイオとは犬猿の仲。
「喧嘩するほど仲がいい」なんて他人がほざいてるだけだ。
だけど心中ではアイオと仲良くしたいと思っているが
本人は認めてない。


ゴークリ家:アイオライト(♀) (10歳)

ゴールドとクリスの子供。
ヤンデレとも言える恋に遊びに忙しい女の子。
言葉つかいはがさつだが一応恋する乙女。
上に兄がいる隠れブラコン。
棒術に長けていて、最近父の棒術センスを上回ってきている。(ゴールドはそれが少し悔しいらしい)
シナバーを心の奥底で思っているのか気になるところ。

では、シナバー視点で始まります。

 

 

 

オレが住んでる地、カントーのマサラタウン。
ここは汚れたことのない真っ白な町として有名だ。
自然もいっぱいあり、空気さえも真っ白で
気持ちのいい町。
俺はどっちかっていうと、トキワの森のほうが好きだけど。←


そんな気持ちのいい町もあいつが来るだけで
すぐ空気が汚れてしまう。
真っ白な雲も。黒にかわって。
青い空も。怪しくなる。
何故かって。
あいつが怒りをむけるから。
怒りをむけるから、マサラが一瞬にして汚れるんだ。


だけど、俺が何をしたっていうんだ。
いつもあいつから喧嘩をふっかけてるだけだろう。
俺はあいつが来ても蒸ししようとしてる。
だけどあいつが怒りの炎をあげて突っ込んでくるだけさ。


「おい!ちょっと待てよ!何でいつも無視すんだ!」


振り返ろうとする俺の肩をつかんでいつもそう問う。
俺はそれが大嫌いだ。
無視するのは お前が 喧嘩をふっかけてくるからだろ。
そんなこともわかんないのか。


「別にいいだろ。離せよ」

俺がそう言うとあいつはおとなしく手を引いた。
怒りの炎がだんだん込みあがってきているような気もするけど。

「何だよ!こっちは理由をきいてるんだ!そんなこともわからないのか?馬鹿!」

そら、きた。
これがいつもの喧嘩の始まり。

「何だと!?馬鹿はどっちだよ!いつもカントーにきやがって!目障りなんだよ!」

「あたしは姐さんたちに会いにきてるんだ!
別にあんたなんかに会いにきてるわけじゃないよ!」

姐さんたち というのは俺の姉ちゃんと
グリーンさんとブルーさんの子供、そして姉ちゃんの親友の
セレスさんをさしている。


「なら、姉ちゃんたちはあっちで会話してるじゃねぇか。さっさと行けばいいだろ!」


俺はいつもこういって喧嘩を終わらせている。
何故かって。
こいつの目的は俺じゃなく、姉ちゃんたちにあるから。


「ああ、わかったさ!行けばいいんだろ!行けば!」


そう言うとあいつは通りすがるときに
あいつの逆光してキラキラと光る金色の目の中にある燃え上がるような
炎を俺に向けた。
その中には、少し水色の粒があった。

そうするとあいつは振り返らずまっすぐに
姉ちゃんたちのとこに行く。
一回も、ちょっとも振り返らずに。
姉ちゃん達に可愛がられながら歓迎されていった。
さっきとは別人と思われるほどの笑顔をむけて。


ああ、ムカつく。


何でこんなムカムカするんだ。
モヤモヤ感もある。

俺は誰に腹をたててるんだ?

あいつか?

いや、何で腹をたててるかだ。

あいつが姉ちゃんに妹のように可愛がられてるから?

あいつの言動にムカついたから?


いや、どれも違う。

じゃあ、なんなんだ。




・・・・・・そうだ。


俺は

本当はあいつと仲良くしたかったんだ。

他のやつよ同じくらい

仲良くしたいのに。

違う。そんなはずない。

俺があいつと仲良くしたい?

そんなはずはない。
いつまでも自分に言い聞かせてる。

自分で自分を否定している俺がいる。



その名は



その名は意地と心情。

 

【 あとがき 】
はい^^;
これでレイエ子弟シナバー目線終了です*
やはり長くなった!
これは毎度のことだけど!←
文才がない自分には何を目標にしたのかわからないです・・・;;